2017.10.24 創業場所の選び方
創業を考えた際に、業種によっては店舗や事務所の立地によって売り上げが大きく左右されることがあります。
一度店舗や事務所を構えると、後から移転するというのは容易ではなく、賃貸の場合には毎月固定的に支払う賃料等が資金繰りを圧迫することも考えられることから、最初の立地選定は重要なものとなります。
創業場所の選定にあたっては、下記の点などを参考に検討されることをおすすめします。
○資金的に無理のない物件か
どんなによい立地であっても、賃料が高額であれば資金繰りを圧迫する可能性があります。
ビジネスプランに照らして無理のない物件を選ぶことが必要です。
○自宅や自己の所有する土地・建物の活用について検討したか
自己の所有する固定資産を活用することは、最もリスクの少ない選択です。
ただ、業種によっては土地の用途制限などで希望通りにできない場合もあるほか、内装工事の費用がかかる可能性もあります。
○立地条件にマッチした商品やサービスを提供できるか
地域の特性を知り、その地域に暮らす人のニーズにあった商品やサービスを提供することが必要です。
役所で入手することができる人口統計や商工会議所で入手することができる事業所統計等に目を通すことで、その地域に住む方の年齢別構成やその地域にある企業の業種別のデータなどを把握し、判断に役立てることもできます。
日本政策金融公庫が実施した「2016年度新規開業実態調査」によると、実際に創業した方の約半数が「事務所や店舗の近隣」や「事務所や店舗と同じ市区町村内」を商圏と考え、地域に密着して事業を展開しているようです。
立地の選定にあたっては、様々な情報を集め、また実際に足を運んで現地を調査するなどして、
十分な検討を行うことをおすすめします。